【歌詞考察】宇宙コンビニ『光の加減で話した』から見るだいじろーが描く”具体”と”抽象”

歌詞考察
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プロフィール

バンド名:宇宙コンビニ

個人名

  • えみちょこ(Vo.Ba)
  • だいじろー(Gt)
  • なずお(Dr)

結成:2012年

解散:2015年

ジャンル:”プログレッシブ ポップ”

歌詞、よりも音

宇宙コンビニはマスロック、ポストロックをポップに消化する”プログレッシブ ポップ”という独自のジャンルを確立し活動していた。

宇宙コンビニ 『EverythingChanges』
宇宙コンビニ 『EverythingChanges』

タッピングを多用し幻想的なリフを生み出すギターのだいじろー
手数の多さに加え楽曲に緩急をつけるドラムのなずお
ベースとして土台を支えつつも透き通った歌声を響かせるボーカルのえみちょこ

抜群のバランスのスリーピースバンドとしてマスロック界隈では知名度も注目度も高かったが、突如2015年に解散してしまった。


宇宙コンビニの音楽はどちらかと言えば『歌詞』よりも『』に注目することが多い。

だいじろー曰く、元々宇宙コンビニはインストバンドつもりで組んだこともあり、歌詞は比較的に短く、えみちょこの歌声も”楽器”の扱いに近い気がする。

なので、『歌詞』は全く意識して聴いていなかった。

しかし、ふとした時に歌詞に注目して聴いてみると思わず心を揺さぶられた曲があった。

今回はその曲を紹介したい。

抽象的な歌詞

宇宙コンビニの曲は基本だいじろーが作詞を担当しているのだが、だいじろーは独特な言語感覚を持っている。

SNSでギターのリフ動画をあげる際に、毎回タイトルをつけている。

両耳にたくあんを詰めて、白ご飯を食べ続ける人の曲

たくあんも食えよ!

(このリフは後にJYOCHOの「sugoi kawaii JYOCHO」で使用される)

その他にも、

おせちの具が全部数の子と見せかけて全部飛び箱だった時の曲

冬の終わりに菜の花でキャンプファイヤー

など不思議なタイトルをつける。

この独特な言語感覚が宇宙コンビニの作詞にも繋がっているように思う。

(もちろんこのタイトルみたいなふざけた部分ではなく)


だいじろーが書く歌詞は抽象的な表現が多い。

「地球」や「月」「太陽」などバンド名にもあるような「宇宙」にまつわる言葉や「終わり」「始まり」といった「生命」に近い表現や「季節」「天気」など、全体的に『世界そのもの』を表現しているような感じがする。

バンドサウンドもマスロックのニッチな世界観よりかはポップの雄大な世界観が目立つため、風景に馴染ませるような歌詞がピッタリとハマる。


だが、抽象的なイメージを持つ歌詞はメッセージ性とは基本的には相反する。

例えば先ほど紹介した『EverythingChanges』の一節ではこうある。

地球の外から覗く
見えないものも
葉書を書いて君に
説教をするよ

宇宙コンビニ 『EverythingChanges』

独特な言語感覚から織りなす歌詞はリスナーが感じるイメージに委ねるようになっていて、言いたいことははっきりとは分からない。

宇宙コンビニではこういった抽象的な表現の楽曲がほとんどだが、唯一と言っていいほど少しの「具体性」を含んだ楽曲がある。

それが2枚目のミニアルバム「月の反射でみてた」の中の

光の加減で話した

という楽曲だ。

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